2010年7月24日
入安居(いりあんご)= カオパンサー
タイのテラワーダ仏教の中でも比較的大きな行事である入安居が7月26日と28日の二日間、私がチャイヤープーム県に建設した家のある村のお寺で行われる。
私は特に敬謙な仏教徒というわけではないが、タイ国の中で生きようとすれば仏教の行事に参加するのは当然の義務であり、この国で生残るための重要な手段となっている。
入安居はタイ語ではカオ パンサーと呼ばれている。
入安居の発祥の地はお釈迦さま(ゴータマ シッタルータ)の生れたインドで仏僧は雨季の間約3ヶ月間、外出を控え、お寺にこもり修行に専念する。
私が最初に移住したチャイヤープーム県のこの村の住人はこぞって貧しい。
こんな貧困の中でも、人々は明るく、のびのびと暮している。
こんなに貧しいのに、入安居の日には、こぞってお寺に参拝し、競って寄進(寄付)を行う。
食べるものも十分に無いような状況の中でも、驚くほど熱心に寄進を行う。
私も日本人として、できるだけのことはするつもりでいる。
金持ちの日本人がけちなまねはできない。
8年ほど前には、この村のお寺の別棟を新築したが、私はこのお寺の屋根の部分を寄進した。
お寺の建築資金が底をつき、このお寺の住職が私に助けを求めてきた。
私は心の中では、もったいないな、と思ったが、表情にそれがでないように気をつけながら、この住職の申し出を受入れた。
それで、このお寺の別棟には、無事屋根を取付けることが出来たのだ。
周辺の村にもアメリカ人やヨーロッパ人が何人が住んでいるが、お寺の行事に参加する人は皆無である。
村人たちは口をそろえてファラン(タイ語で白人社会よりタイ国にやってきた人々)はキーニアオ(けちんぼう)だと罵っている。
あと3ヶ月したら、今度は出安居(であんご:オーク パンサー)の行事があり、そのあとには、灯篭流し(ローイ クラトーン)がやってくる。
一年を通してタイ国の仏教行事がとぎれることはなく、この国の国王といえども重要な仏教行事には決まって参加している。
タイ国の国王のお名前はプミポーン アドンヤデートといわれる。
この国王は敬虔な仏教徒であり、かつ抜群の能力を有するシビルエンジニアー(土木技師)でもある。
タイ国の各地にはこのきわめて優秀なシビルエンジニアーである国王が建設されたダムが数多くあり、人々は深い尊敬の念と感謝の心をもって、この国王に対している。
で、英字新聞は26日、27日の二日間お休みします。携帯電話の電波も届かない超僻地です。
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